大学院生の山本大夢さんが「日本金属学会2025年秋期講演大会」で「第45回優秀ポスター賞」を受賞!

公開日 2025.12.01

自然科学研究科  先端材料工学コース 博士前期課程2年(Pham研究室所属)の 山本大夢さんが、2025年9月17日~19日に北海道大学で開催された、「日本金属学会2025年秋期講演大会」において、「第45回優秀ポスター賞」を受賞しました。

 

受賞者:Pham研究室 自然科学研究科  先端材料工学コース 博士前期課程2年  山本 大夢 さん

指導教員: 材料エネルギー学部/自然科学研究科  Pham Hoang Anh 准教授

受賞内容:日本金属学会2025年秋期講演大会 第45回優秀ポスター賞                                                                                                            

受賞ポスター題目:「Ni基超合金における粒界炭化物の3次元形状と粒界セレーションの関係」                                                                                                                   

共同研究者:山本 大夢、Pham Hoang Anh 、Yuanbo Tony Tang 、森戸 茂一

 

【研究の概要】

本研究は、指導教員である材料エネルギー学部の Pham Hoang Anh 准教授と、英国バーミンガム大学のYuanbo Tony Tang助教による共同研究プロジェクトの一環として行われました。ガスタービンやジェットエンジンに使用されるNi基超合金では、熱処理によって「粒界セレーション」と呼ばれる現象が発生し、結晶粒界がギザギザに形成されることで、高温での割れを防ぐ効果があります。しかし、これまでこの現象の形成メカニズムは2次元的な解析に限られており、完全には解明されていませんでした。本研究では、複合ビーム観察装置を用いて粒界炭化物の3次元形状を観察することに成功し、炭化物が樹枝状に成長することで粒界セレーションが形成されることを明らかにしました。

 

【山本さんからのコメント】

今回のポスター賞受賞は、大変光栄であり、今後の研究活動の励みとなりました。多くの先生や他大学の学生からの質問は非常に刺激的であり、新たな課題や着眼点を得ることができ、研究をさらに深める貴重な機会となりました。また、日頃よりご指導いただいた先生方、ならびにゼミなどの議論の場を通じて多くのご指摘やご意見をくださった皆様に心より感謝申し上げます。この結果に満足せず、さらなる研究の発展に取り組んでまいります。

 

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賞の概要

日本金属学会は、『金属に関する理論ならびに工業の進歩発達をはかること』を目的とした学術団体で、金属及びその関連材料に関する研究成果を世界に発信する学会として活発な活動を展開しています。山本さんが受賞した優秀ポスター賞は、全369件のポスター発表の中から、特に優れた発表を行った学生28名に授与される名誉ある賞です。