大学院生の御船雅大さんが「第6回ナノ空間材料に関する国際会議」で「優秀講演賞」を受賞!

公開日 2025.08.28

自然科学研究科環境システム科学専攻 物質化学コース 博士前期課程1年生(笹井研究室所属)の御船雅大さんが、2025年7月29日~8月1日に 開催された「International Conference on Nanospace Materials 2025」において、「Best Presentation Award for ICNM6」を受賞しました。

 

      

 

受賞者:笹井研究室 博士前期課程1年  御船 雅大 さん

指導教員: 材料エネルギー学部/自然科学研究科 笹井 亮 教授

受賞内容:Best Presentation Award for ICNM6(「ICNM6優秀講演賞」)

受賞ポスター題目:「Preparation of Rhodamine 3B/C12TMA/Layered α-Zirconium Phosphate Hybrid Transparent Films and Their Phenol Response」

(「ローダミン3B/C12TMA/層状αリン酸ジルコニウム複合透明膜の創製とそのフェノール応答」)

 

【発表内容についての解説】

本研究では、揮発性有機化合物の一種であり、水への溶解度も高い有害分子の一つであるフェノールの媒体中での検知を可能にする材料の創製を目的に、発光色素であるローダミン3Bと界面活性剤の一種であるドデシルトリメチルアンモニウムを層状αリン酸ジルコニウムの層間に複合化した透明膜を作製した。その結果、得られた膜が水溶液中に溶解したフェノール分子を発光特性変化により定量的に検知できることを明らかにした。これは工場排水や下水に含まれるフェノール類を現場で簡易検知するために利用可能な材料の実現につながる成果です。

 

【御船さんからのコメント】

国際会議でのポスター賞受賞は、多くの方々の支えのおかげです。研究を通じて得られる多くの成長の機会を、学生の皆さんにもぜひ体験してほしいです。

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賞の概要

この国際会議は、構造中にナノサイズの空間を有する材料(多孔性材料や層状化合物)に関する研究者が世界中から集まり、議論をし、交流を深める国際会議で今年で第6回目を迎える。会期中に開催される学生によるポスターセッション中に各ポスターの審査を行い、受賞者を決めるものです。全52件中10件が受賞しました。