公開日 2025.06.12
株式会社矢野経済研究所が発行する雑誌「Yano E plus」2025年4月号中の特集「ベリリウム銅の代替材料」において,千星聡教授の研究室における最近の取組み状況や研究内容が特集されました。
株式会社矢野経済研究所は市場調査・世論調査・社会調査業を営む、共同通信グループの会社になります。主な読者層は民間企業(エレクトロニクス、材料系など)の開発企画セクション、コンサル系の会社、公的研究機関とのことです。
千星聡教授はアルミ・銅・ニッケル合金などの実用非鉄金属材料の高機能化を目指した研究に取り組んでいます。その中でも、銅合金に関する研究で高い評価を受けてます。
先端電子機器に使われる典型的な高強度・高導電性銅合金としてベリリウム銅がありますが、ベリリウム銅に含まれるベリリウムは有毒であり、加えて希少性やコスト面の問題から、代替となる高強度・高導電性銅合金が望まれています。
千星研究室では、高強度ベリリウム銅代替材料が得られれば、先端電子機器市場にインパクトを与えるポテンシャルがあると考え、ベリリウム銅線材/薄板材を凌駕する強度-導電性バランスを有する次世代の材料開発を目指しています。特集には、その研究の一端が紹介されています。