公開日 2024.11.28
11月14日(木)島根県立隠岐島前高等学校1年生12名が、材料エネルギー学部を訪問されました。
この度の大学訪問は、進学に関する意識を高揚させるとともに、地元の大学との交流を通して将来の進路選択の一助とする。ことを目的に実施されました。
今回のプログラムは、次世代たたら協創センター(NEXTA)概要説明と見学、学部説明、模擬授業の3つの企画を実施。
NEXTA内の見学では、次世代たたら協創センターの太田元基教授による、アモルファス金属を使ったモーターの話や、モーター回転装置の見学、原子レベルの世界が分かるTEM(透過電子顕微鏡)の紹介など実施。ペラペラとした極薄のアモルファス金属を触ってみたり、ちょっとしたクイズを交えての楽しい説明に、興味深く耳を傾けていました。
模擬授業では「バイオマテリアルって何?」と題し、材料エネルギー学部の戸井田さやか講師が担当。
カラフルな人工イクラを作る実験に挑戦し高分子ゲルについて学びました。
着色したアルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液中にポタポタと滴下してゲルを作り、蒸留水に滴下したときとの違いについて観察。人工イクラができた理由につい
て理解を深めました。自分で作った人工イクラ(ゲル)に「たくさんできて楽しい!」「どんな感触だろう?」など目の前にある”現象”にとても興味津々でした。
この技術は薬のカプセルなどにも応用されており、バイオマテリアルが身近な生活にも活用されていることを知る機会にもなったようでした。
参加した生徒からは「材料が変わると未来が変わるという考え方がとてもステキでした。」「材料エネルギー学部は、金属というイメージしかなかったのですが、他にも様々な分野に使われる、様々な種類の材料について研究されていることを知って驚いた。」
「実際に機械を間近で見たり、実験をしたことで、工学部へのイメージが近いもの、分かりやすいものになった。」などの感想が寄せられ、学部でこんなことも学べるんだ!という新たな発見もあるようでした。
ご来学されたみなさんにとって、有意義な時間となりましたら幸いです。