安来高校で出前授業を行いました

公開日 2024.07.31

 7月29日、材料エネルギー学部の三原学部長が安来高校で、1・2年生13名を対象に「超音波の世界」というテーマで出前授業を行いました。

 今回の出前授業では、高校で学ぶ科目がどのように広がっていくかを高校物理の波動分野で学ぶ「超音波」を例に、実験やデモを交えながら説明すると同時に、理科や物理がどう社会に役立つのかという工学分野の魅力も伝えました。

 授業では、はじめに自然界で超音波を利用して獲物を捕らえるコウモリとイルカについて紹介した後、実社会における洗浄、霧化、溶着、切断などといった超音波の活用法を説明しました。そして、超音波の特性の一つである直進性を体験するために行った指向性スピーカーを用いたデモでは、特定の位置でのみ音が聞こえる様子に生徒からは驚きの声が上がっていました。他にも超音波を活用して金属内の空洞を検知する探傷実験や、超音波を使った距離の計測など、様々な機器を使いながら、生徒たちは超音波の世界を体験しました。

 また、超音波を活用した探傷技術では、高度成長期に建設された橋やプラントなどインフラの老朽化の問題についても触れ、目視では確認できない内部の欠陥を測定する技術の重要性を伝えるとともに、超音波で測定した結果を映像化する技術であるフェーズアレイ法を紹介しました。

 材料エネルギー学部では、今後も出前授業などを通して、ものづくりや材料分野の魅力を発信していきます。

 

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